受け継いだ道から、自分が思う道へ!!【桑原 昭二氏】
株式会社 クワバラ
手作りの良さを未来へつなぐ
受け継いだのは、「手作り」の誇りだった
もともとは、父が始めた会社でした。
文字や線を彫ったり、目盛りの彫刻や銘板を制作してきました。
設立から50年、ずっと手作業にこだわって続いてきた会社です。
普通なら、設備投資をして、機械化して、もっと広げていくのでしょう。
けれど、父は「手作りの良さ」を何より大切にしていました。
そして時は流れ、私が受け継ぐようになったとき、
ふと、思ったんです。
「このままでいいのだろうか。」
顔を上げ、外に目を向けてみたら、世界は想像以上に広く、そして進んでいました。
地元の商工会議所に入り、他の企業さんを見せてもらったとき、
圧倒的な違いを目の当たりにして、正直ショックだったんです。
「うちはこんなにも遅れていたんだ」と。
そこから変わるために一歩踏み出してみました。
文字や線を彫ったり、目盛りの彫刻や銘板を制作してきました。
設立から50年、ずっと手作業にこだわって続いてきた会社です。
普通なら、設備投資をして、機械化して、もっと広げていくのでしょう。
けれど、父は「手作りの良さ」を何より大切にしていました。
そして時は流れ、私が受け継ぐようになったとき、
ふと、思ったんです。
「このままでいいのだろうか。」
顔を上げ、外に目を向けてみたら、世界は想像以上に広く、そして進んでいました。
地元の商工会議所に入り、他の企業さんを見せてもらったとき、
圧倒的な違いを目の当たりにして、正直ショックだったんです。
「うちはこんなにも遅れていたんだ」と。
そこから変わるために一歩踏み出してみました。
【飾るもの】
思い出をかざれるようなモノにしたい
そこからでした。仕事の在り方を、もう一度見つめ直したのは。
まずは、いままで「できない」「無理だ」と思ってきた依頼を受けてみることにしました。
これまでに断ってきた仕事にも挑戦してみよう!
目盛彫刻だけじゃなく、アクリル板を使った商品開発にも挑戦してみよう。
「他ではできないこと、自分たちでしかできないことをやろう。」
そんな想いから、一歩進み始めました。
失敗を繰り返しながらも、ひとつひとつ形にしていく作業は、
まるで、ずっと止まっていた時計が、ゆっくり動き出すような感覚でした。
できあがったのは、「トイスタンド」と「Bookスタンド」
ガチャガチャのおもちゃを飾ったり、アクセサリーを置いたり___
ただの置き場じゃない、“思い出を飾る場所”をテーマにした新しい商品たちです。
今までは「機能」だけを考えていた僕たちが、
「暮らしに寄り添う」「心を豊かにする」ものづくりに、自然とシフトしていった瞬間でもありました。
時間はかかったけれど、
そのプロセスこそが、私たちにとってかけがえのない財産になっています。
まずは、いままで「できない」「無理だ」と思ってきた依頼を受けてみることにしました。
これまでに断ってきた仕事にも挑戦してみよう!
目盛彫刻だけじゃなく、アクリル板を使った商品開発にも挑戦してみよう。
「他ではできないこと、自分たちでしかできないことをやろう。」
そんな想いから、一歩進み始めました。
失敗を繰り返しながらも、ひとつひとつ形にしていく作業は、
まるで、ずっと止まっていた時計が、ゆっくり動き出すような感覚でした。
できあがったのは、「トイスタンド」と「Bookスタンド」
ガチャガチャのおもちゃを飾ったり、アクセサリーを置いたり___
ただの置き場じゃない、“思い出を飾る場所”をテーマにした新しい商品たちです。
今までは「機能」だけを考えていた僕たちが、
「暮らしに寄り添う」「心を豊かにする」ものづくりに、自然とシフトしていった瞬間でもありました。
時間はかかったけれど、
そのプロセスこそが、私たちにとってかけがえのない財産になっています。
違いに出会った旅
「こうあるべき」より「どう使いたいか」を大事にしたい
3月に台湾で開催された展示会に出展したときのことです。
私は、自分たちの商品がどのように伝わるんだろう、と不安を抱えながら現地を訪れました。
でもそこにいたのは、活気に満ちた人たち。
同じアジアなのに、エネルギッシュな空間。
台湾の方たちと話す中で、驚いたことが「質問の質」でした。
たとえばよくある質問で「これどうやってつかうの?」というもの。
でも台湾の方は違いました。
「これ、どうやって留めたらもっといいんだろう」
そんな次の一手まで考えるような質問をしてくれるんです。
想定した質問とは全く違う切り口に、私はハッとしました。
彼らは、目の前のモノを使い方だけで受け取るんじゃない。
もっと自由に、使うための方法を知っているかのように。
興味が沸いて思わず、聞きました。
「すごいですね、何をされてる方なんですか」
かえってきた言葉は_
「すごいのはあなたたちですよ。ゼロから考えたあなたたちが。」
想いがけない一言に、胸が熱くなりました。
モノだけではなく、自分たちの想いまでがちゃんと受け取ってもらえた気がして、また一歩、前に進もうと思えた瞬間でした。
「こうあるべき」と型にはめるモノ作りではなく、
「どう使いたいか」と問いかけるモノ作りにしていきたい。
きっちりじゃなくていい。正解じゃなくていい。
自由に想うままに楽しんでもらえるものを届けたい。
そんな想いを強く感じた台湾での出来事でした。
私は、自分たちの商品がどのように伝わるんだろう、と不安を抱えながら現地を訪れました。
でもそこにいたのは、活気に満ちた人たち。
同じアジアなのに、エネルギッシュな空間。
台湾の方たちと話す中で、驚いたことが「質問の質」でした。
たとえばよくある質問で「これどうやってつかうの?」というもの。
でも台湾の方は違いました。
「これ、どうやって留めたらもっといいんだろう」
そんな次の一手まで考えるような質問をしてくれるんです。
想定した質問とは全く違う切り口に、私はハッとしました。
彼らは、目の前のモノを使い方だけで受け取るんじゃない。
もっと自由に、使うための方法を知っているかのように。
興味が沸いて思わず、聞きました。
「すごいですね、何をされてる方なんですか」
かえってきた言葉は_
「すごいのはあなたたちですよ。ゼロから考えたあなたたちが。」
想いがけない一言に、胸が熱くなりました。
モノだけではなく、自分たちの想いまでがちゃんと受け取ってもらえた気がして、また一歩、前に進もうと思えた瞬間でした。
「こうあるべき」と型にはめるモノ作りではなく、
「どう使いたいか」と問いかけるモノ作りにしていきたい。
きっちりじゃなくていい。正解じゃなくていい。
自由に想うままに楽しんでもらえるものを届けたい。
そんな想いを強く感じた台湾での出来事でした。
場所や空間の力
次の時代へ。自分たちらしさを守りながら
「これはこう使うもの」なんて決めつけず、
自分なりの使い方で、自由に楽しんでもらえたら、それが一番うれしい。
だから私たちは、”問いかけが続くような商品”を作っていきたい。
使い手が、自分の感性で完成させる余白のあるものを。
私たちが想う”自由”は、事務所の中でも活かされています。
アメリカに行ったときに感じた、「環境の大切さ」。
周りの空気、そこにいる人たち、そしてその場所が与える影響は、想像以上に大きいと実感しました。
歴史を大事にしながら、新しい空気を取り入れる。
手を動かしながら、スタッフみんなで空間を少しずつ作り変えていきました。
ただの「変化」ではなく、会社の歴史とともに成長する空間づくりを目指したのです。
飾ったのは、自社で作った商品たち。
そこには、僕たちKuwabaraの「これまで」と「これから」が、ぎゅっと詰まっています。
その場所にいることで、自然とアイデアが生まれ、より良い仕事ができる——。
それこそが、私たちが目指す理想の環境でした。
環境が人を育て、人がまた環境をつくる。
そんな循環を信じて、私たちは今日も挑戦し続けています。
自分なりの使い方で、自由に楽しんでもらえたら、それが一番うれしい。
だから私たちは、”問いかけが続くような商品”を作っていきたい。
使い手が、自分の感性で完成させる余白のあるものを。
私たちが想う”自由”は、事務所の中でも活かされています。
アメリカに行ったときに感じた、「環境の大切さ」。
周りの空気、そこにいる人たち、そしてその場所が与える影響は、想像以上に大きいと実感しました。
歴史を大事にしながら、新しい空気を取り入れる。
手を動かしながら、スタッフみんなで空間を少しずつ作り変えていきました。
ただの「変化」ではなく、会社の歴史とともに成長する空間づくりを目指したのです。
飾ったのは、自社で作った商品たち。
そこには、僕たちKuwabaraの「これまで」と「これから」が、ぎゅっと詰まっています。
その場所にいることで、自然とアイデアが生まれ、より良い仕事ができる——。
それこそが、私たちが目指す理想の環境でした。
環境が人を育て、人がまた環境をつくる。
そんな循環を信じて、私たちは今日も挑戦し続けています。
会社情報
会社名略称. | 株式会社 クワバラ |
---|---|
勤務先名 | 株式会社 クワバラ/Kuwabara・linnell |
本社住所 | 新潟県長岡市関原南1‐4346 |
代表者名 | 代表取締役 桑原 昭二様 |
1年後〜3年後の目標 | 気づけば今も、夢みたいなことをやっているんです。 好きなこと、つくりたいもの、届けたい気持ち。 ただの“夢”で終わらせたくなくて、私たちはそれを少しずつ、「仕事」として形にする道を選んできました。 それは決して派手なことではないけれど、私たちがこれまでやってきたこと、続けてきたことが、誰かに「いいね」と言ってもらえたり、必要としてもらえる瞬間に出会えると、「ああ、やっていてよかったな」と思えるんです。 もっとたくさんの人に知ってもらいたい。まだ知られていないだけで、きっとどこかに 私たちのものづくりを喜んでもらえる人がいるはずだから。 これからも、小さな夢を少しずつ積み上げながら、 ちゃんと人に届く仕事に育てていけたら──そう思っています。 |
新規事業・チャレンジしたいこと | \チャレンジしていること/ 地域のものづくりフェアなどに参加しています。 中学生以下のお子様が対象で、子供たちにアクリルに触れていただいてキーホルダーやネームプレートを自由に作ってもらおうと参加しました。長岡だけではなく、三条などでも開催され参加しています。とにかく、見本にとらわれず、作りたいように作ってもらい楽しんでもらえたら嬉しいなと思っています。 |
事業内容 | 銘板彫刻・アクリル加工の製造 |
取材者情報
今回の社長へのインタビュアーのご紹介です。
「話を聞きたい!」からお問い合わせを頂いた場合は運営会社の株式会社採用戦略研究所を通して、各インタビュアー者よりご連絡させて頂きます。
取材者名 | ㈱採用戦略研究所 土田 |
---|---|
住所 | 新潟県長岡市山田3丁目2-7 |
電話番号 | 070‐6433‐5645 |
事務所HP | https://rs-lab.jp |