屋根の上から世界へ_育て、つなぎ、挑み続ける人生【代表 笠原 秀雄氏】
株式会社 人力舎
43歳で独立した背景
夢が、今の私をつくった
子どもの頃、「屋根の上に上りたい」という理由で、忍者になりたかった。
高い場所から街を見渡してみたい――そんな想いから。
気づけば、毎日のように屋根に上っていた。
忍者ではないけれど、建築板金という仕事を通じて、
子どもの頃に憧れた世界に、自然と立っていた。
建築板金の世界に飛び込んでから、気づけば20年以上。
現場で学び、仲間と支え合いながら、技術を磨き続けてきました。
この仕事が好きだから、続けてこられた――それは間違いありません。
けれど、年齢を重ねるにつれ、心の奥に少しずつ芽生えていった想いがありました。
「自分のやり方で挑戦してみたい」
その気持ちは、日々の仕事の中で、確かに強くなっていったのです。
そして43歳のとき、独立を決意しました。
“独立”という大きな決断の裏には、技術への誇りと、支えてくれる人たちへの感謝があります。
自分ひとりで始めた仕事でも、実際にはたくさんの人の存在に支えられている――
その実感が、何よりの力になりました。
一歩を踏み出した今も、その感謝を忘れずに。
人とのつながりを大切にしながら、真っ直ぐに、ひとつひとつの仕事に向き合っています。
高い場所から街を見渡してみたい――そんな想いから。
気づけば、毎日のように屋根に上っていた。
忍者ではないけれど、建築板金という仕事を通じて、
子どもの頃に憧れた世界に、自然と立っていた。
建築板金の世界に飛び込んでから、気づけば20年以上。
現場で学び、仲間と支え合いながら、技術を磨き続けてきました。
この仕事が好きだから、続けてこられた――それは間違いありません。
けれど、年齢を重ねるにつれ、心の奥に少しずつ芽生えていった想いがありました。
「自分のやり方で挑戦してみたい」
その気持ちは、日々の仕事の中で、確かに強くなっていったのです。
そして43歳のとき、独立を決意しました。
“独立”という大きな決断の裏には、技術への誇りと、支えてくれる人たちへの感謝があります。
自分ひとりで始めた仕事でも、実際にはたくさんの人の存在に支えられている――
その実感が、何よりの力になりました。
一歩を踏み出した今も、その感謝を忘れずに。
人とのつながりを大切にしながら、真っ直ぐに、ひとつひとつの仕事に向き合っています。
涼しさの、その先へ
想いと技術が生む、信頼の形
ありがたいことに、独立してからも仕事に困ることはありませんでした。
お客様とのご縁が続き、今では工場関係の案件が約50%、
そして一般住宅の工事も50%と、幅広い現場に携わらせてもらっています。
近年は温暖化の影響もあり、工場や住宅の遮熱工事のニーズが増えています。
施工後には「こんなに涼しくなるんだね」と、驚きと喜びの声をいただくことも多く、
数字では測れない“実感”が返ってくるのが、この仕事のやりがいです。
人力舎としての強みは、技術力はもちろん、
現場の空気を明るくする“人”にあると思っています。
社員には基本、怒りません。
笑うこと、楽しむこと。
そしてお客様には必ず挨拶をすること――
それが人力舎の大切にしている文化です。
リピーターのお客様が多いのも、そうした積み重ねの結果かもしれません。
職人としての技術にも自信があります。
国家資格である「一級建築板金技能士」を持つスタッフも多く、
高い精度と責任感をもって、現場に向き合っています。
ただし、板金の仕事は“計算”だけでは成り立ちません。
どんな建物にも合わせる柔軟さと、仕上がりをイメージする“想像力”が不可欠。
そこがこの仕事の面白さであり、奥深さでもあります。
20代から60代まで、幅広い年代の仲間が在籍しているのも、人力舎の強みの一つ。
それぞれの経験と視点を活かしながら、日々、現場で力を合わせています。
お客様とのご縁が続き、今では工場関係の案件が約50%、
そして一般住宅の工事も50%と、幅広い現場に携わらせてもらっています。
近年は温暖化の影響もあり、工場や住宅の遮熱工事のニーズが増えています。
施工後には「こんなに涼しくなるんだね」と、驚きと喜びの声をいただくことも多く、
数字では測れない“実感”が返ってくるのが、この仕事のやりがいです。
人力舎としての強みは、技術力はもちろん、
現場の空気を明るくする“人”にあると思っています。
社員には基本、怒りません。
笑うこと、楽しむこと。
そしてお客様には必ず挨拶をすること――
それが人力舎の大切にしている文化です。
リピーターのお客様が多いのも、そうした積み重ねの結果かもしれません。
職人としての技術にも自信があります。
国家資格である「一級建築板金技能士」を持つスタッフも多く、
高い精度と責任感をもって、現場に向き合っています。
ただし、板金の仕事は“計算”だけでは成り立ちません。
どんな建物にも合わせる柔軟さと、仕上がりをイメージする“想像力”が不可欠。
そこがこの仕事の面白さであり、奥深さでもあります。
20代から60代まで、幅広い年代の仲間が在籍しているのも、人力舎の強みの一つ。
それぞれの経験と視点を活かしながら、日々、現場で力を合わせています。
巣立ちと再会、育てるという覚悟
独立しても仲間
これまでに、うちの会社から5人が独立していきました。
だいたい6年から10年くらいで、自分の道を歩き出す。
それは寂しくもあり、誇らしくもある瞬間です。
今では、そんな“巣立った”元社員たちと、
同じ現場で力を合わせてひとつの仕事をやり遂げることもあります。
あのとき一緒に働いていた仲間が、今では協力会社の社長として肩を並べてくれる――
こんなにも嬉しいことはありません。
ただ、正直なところ大変な面もあります。
いちばん仕事ができるタイミングで独立していくので、
私としてはまた一から育て直しです(笑)。
それでも、私は“失敗”をあまりネガティブに捉えたことがありません。
「これが大きな失敗だった」と思うことは少なくて、
その都度話し合い、反省して、次につなげていく。
それが人を育てるということだと思っています。
注意や指摘をするときも、まずはしっかり褒める。
「よく頑張ったな」と伝えてから、「じゃあ次はここをこうしてみよう」と、
ポジティブに考えてもらう。そうすることで、やる気がつながるし、信頼も深まる。
そんな関わり方を続けてきたからこそ、
今でも“協力会社”として、お互いに信頼できる関係でいられるのだと思います。
今、一緒に働いてくれている仲間の中に、
私は“後継者になってほしい”と思っている人物がいます。
私たちの仕事は、チームワークがすべて。
現場で人をまとめ、場の空気を作り、全体を動かす力がある。
その姿を見ていて、「この子に託せる」と自然に思えたんです。
人が育ち、また新しい誰かを育てていく。
それこそが、職人の世界に受け継がれてきた、もうひとつの“技術”なのかもしれません。
だいたい6年から10年くらいで、自分の道を歩き出す。
それは寂しくもあり、誇らしくもある瞬間です。
今では、そんな“巣立った”元社員たちと、
同じ現場で力を合わせてひとつの仕事をやり遂げることもあります。
あのとき一緒に働いていた仲間が、今では協力会社の社長として肩を並べてくれる――
こんなにも嬉しいことはありません。
ただ、正直なところ大変な面もあります。
いちばん仕事ができるタイミングで独立していくので、
私としてはまた一から育て直しです(笑)。
それでも、私は“失敗”をあまりネガティブに捉えたことがありません。
「これが大きな失敗だった」と思うことは少なくて、
その都度話し合い、反省して、次につなげていく。
それが人を育てるということだと思っています。
注意や指摘をするときも、まずはしっかり褒める。
「よく頑張ったな」と伝えてから、「じゃあ次はここをこうしてみよう」と、
ポジティブに考えてもらう。そうすることで、やる気がつながるし、信頼も深まる。
そんな関わり方を続けてきたからこそ、
今でも“協力会社”として、お互いに信頼できる関係でいられるのだと思います。
今、一緒に働いてくれている仲間の中に、
私は“後継者になってほしい”と思っている人物がいます。
私たちの仕事は、チームワークがすべて。
現場で人をまとめ、場の空気を作り、全体を動かす力がある。
その姿を見ていて、「この子に託せる」と自然に思えたんです。
人が育ち、また新しい誰かを育てていく。
それこそが、職人の世界に受け継がれてきた、もうひとつの“技術”なのかもしれません。
広がる挑戦 、“男の部屋”から始まった小さな街づくり
始まりのコンテナハウス
建築板金の仕事にひと区切りついたある日、ふと思ったんです。
「そろそろ、自分だけの部屋が欲しいな」と。
ありがたいことに、今では信頼できる社員たちが会社を支えてくれていて、
現場のこともある程度任せられるようになってきた。
私は事務所にいる時間が増え、自分の空間が欲しくなったんです。
そこで敷地内に、趣味の空間として“男の部屋”をコンテナハウスでつくってみました。
すると、それを見た人たちから「これ、めっちゃいいね」「こんなのやってみたい」と言われるようになって――
気づけば、それが新しい挑戦の始まりになっていました。
だったら、コンテナハウスを使って誰かの“やってみたい”を形にできないか?
そんな想いから「ネクストジェネレーションタウン」というプロジェクトが生まれました。
ただ場所を貸すだけではなく、
「やってみたい」という想いを持った一般の方にこそチャレンジしてほしい。
だから、テナントは社長さんや大手企業ではなく、
本当に挑戦したい人たちを対象にしています。
街並みはイラストで描き、イメージ通りにつくってもらいました。
小さなコンテナが並ぶその場所には、
人と人が出会い、新しい一歩を踏み出す空気が流れています。
ここでの出会いが、次の挑戦につながっていく。
そんな“始まりの場所”にしていきたい――
それがこのプロジェクトのコンセプトです。
「そろそろ、自分だけの部屋が欲しいな」と。
ありがたいことに、今では信頼できる社員たちが会社を支えてくれていて、
現場のこともある程度任せられるようになってきた。
私は事務所にいる時間が増え、自分の空間が欲しくなったんです。
そこで敷地内に、趣味の空間として“男の部屋”をコンテナハウスでつくってみました。
すると、それを見た人たちから「これ、めっちゃいいね」「こんなのやってみたい」と言われるようになって――
気づけば、それが新しい挑戦の始まりになっていました。
だったら、コンテナハウスを使って誰かの“やってみたい”を形にできないか?
そんな想いから「ネクストジェネレーションタウン」というプロジェクトが生まれました。
ただ場所を貸すだけではなく、
「やってみたい」という想いを持った一般の方にこそチャレンジしてほしい。
だから、テナントは社長さんや大手企業ではなく、
本当に挑戦したい人たちを対象にしています。
街並みはイラストで描き、イメージ通りにつくってもらいました。
小さなコンテナが並ぶその場所には、
人と人が出会い、新しい一歩を踏み出す空気が流れています。
ここでの出会いが、次の挑戦につながっていく。
そんな“始まりの場所”にしていきたい――
それがこのプロジェクトのコンセプトです。
あの日の出会いが夢になった
これから誰かの力になれたら_
ネクストジェネレーションタウンの一角には、
一台の黄色い車のオブジェがあります。
いつかこの車に、訪れた子どもたちに自由に絵やメッセージを描いてもらい、
その絵をもとにトートバッグを作って、世界の恵まれない子どもたちへの支援につなげたい。
そんな構想を、今あたためています。
きっかけは、昔訪れた海外でのある出来事。
趣味のカメラで、目のきれいな小さな女の子を撮影させてもらったんです。
そのお礼に、30円ほどの小さな品を渡したところ――
なんと、女の子の家族全員が私のもとに来て、丁寧にお礼を言ってくれました。
私にとっては些細なことでも、それほどに喜んでもらえる。
そのとき、「本当に困っている人たちのために、いつか自分にもできることをしたい」と心から思ったのです。
いまは地域の人や若者の挑戦を応援する日々。
けれど、65歳になった頃には――
私はたぶん、日本にはいないと思います(笑)。
世界を飛び回って、困っている人たちの力になりたい。
“誰かの挑戦の後押し”を、今度はもっと広い世界でやってみたい。
それが、次に描いている未来のかたちです。
挑戦も支援も、すべては人とのつながりから始まる。
そのつながりを信じて、これからも“ちょっとおせっかいな人生”を楽しんでいきたいと思っています。
一台の黄色い車のオブジェがあります。
いつかこの車に、訪れた子どもたちに自由に絵やメッセージを描いてもらい、
その絵をもとにトートバッグを作って、世界の恵まれない子どもたちへの支援につなげたい。
そんな構想を、今あたためています。
きっかけは、昔訪れた海外でのある出来事。
趣味のカメラで、目のきれいな小さな女の子を撮影させてもらったんです。
そのお礼に、30円ほどの小さな品を渡したところ――
なんと、女の子の家族全員が私のもとに来て、丁寧にお礼を言ってくれました。
私にとっては些細なことでも、それほどに喜んでもらえる。
そのとき、「本当に困っている人たちのために、いつか自分にもできることをしたい」と心から思ったのです。
いまは地域の人や若者の挑戦を応援する日々。
けれど、65歳になった頃には――
私はたぶん、日本にはいないと思います(笑)。
世界を飛び回って、困っている人たちの力になりたい。
“誰かの挑戦の後押し”を、今度はもっと広い世界でやってみたい。
それが、次に描いている未来のかたちです。
挑戦も支援も、すべては人とのつながりから始まる。
そのつながりを信じて、これからも“ちょっとおせっかいな人生”を楽しんでいきたいと思っています。
会社情報
会社名略称. | 株式会社 人力舎 |
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勤務先名 | 株式会社 人力舎/ネクストジェネレーションタウン |
本社住所 | 新潟県燕市吉田弥生町14‐1 |
代表者名 | 代表取締役社長/オーナー 笠原 秀雄様 |
1年後〜3年後の目標 | \とにかく自由にやりたいことをやる/ これから、このタウンでイベントも予定しています。 学生たちが、ここを「アメリカ風」の街並みにデザインしてくれるんです。 アメリカ=自由。そのイメージがこの場所にぴったりだと思っていて、 「新潟のアメリカタウンといえば、ここだよね」って言われるようになったら面白いなと思っています。 何より、私自身が“自由でいたい”人間なんです(笑)。 だからこそ、このタウンも「自由が詰まった場所」にしたい。 やりたいことに素直に動いて、つながって、広がっていく。 そんな風に、この場所も、これからの人生も、自由に描いていきたいと思っています。 |
こんな人に会いたい | \ご縁をつないでくれる人と出会いたい/ ネクストジェネレーションタウンには、まだ空いている店舗もあります。 この場所で何かを始めたい、夢を形にしたい―― そんな人を連れてきてくれる“仲介役”のような存在と一緒に仕事ができたらと思っています。 誰かの背中を押せる人、橋渡しができる人。 そんな人と関わることで、ここに関わるスタッフたちの負担も少しずつ軽くなれば嬉しいですね。 |
事業内容 | リフォーム・屋根・外装・雨樋、神社、仏閣・銅板工事 ネクストジェネレーションタウン運営・管理 |
その他 | 株式会社 人力舎 https://www.jinrikisha-kasahara.jp/ngt/ ネクストジェネレーションタウン https://ngt-tsubame.jp/ ホームページもぜひご覧ください。 |
取材者情報
今回の社長へのインタビュアーのご紹介です。
「話を聞きたい!」からお問い合わせを頂いた場合は運営会社の株式会社採用戦略研究所を通して、各インタビュアー者よりご連絡させて頂きます。
取材者名 | ㈱採用戦略研究所 土田 |
---|---|
住所 | 新潟県長岡市山田3丁目2-7 |
電話番号 | 070‐6433‐5645 |
事務所HP | https://rs-lab.jp |