魚沼から、信頼を運ぶ。三代目が描く物流の未来図【代表 小林 秀樹氏】
魚沼陸送整備株式会社
受け継がれた想い、つないだ決意
やらずに文句は言いたくない
魚沼陸送整備は、祖父の代から続く会社になります。
川の流通に頼っていた時代に、船や馬車を使って物を運び、
やがて車社会の波に乗って、整備業や輸送の道へと展開していった──
そんな歴史ある会社です。
でも、どこかでずっと心の片隅にあったのは、
「やらずに文句を言うのは違うな」という気持ちでした。
それでまずは地元にいながら、外の会社で11年間、配送の仕事に就きました。
現場で汗をかきながら、業界のことを学び、自分なりに働くとは何かを考える日々。
その経験が、結果的に“家業と向き合う覚悟”を育ててくれたのかもしれません。
その後、魚沼陸送整備に入社。
長く現場で経験を積みながら、会社や仕事に向き合い続けてきました。
そして約5年前、正式に三代目としてバトンを受け取ることになったのです。
家族から継いだこの会社を、
「ただの家業」で終わらせたくない。
そう思ったところから、私の挑戦がはじまりました。
川の流通に頼っていた時代に、船や馬車を使って物を運び、
やがて車社会の波に乗って、整備業や輸送の道へと展開していった──
そんな歴史ある会社です。
でも、どこかでずっと心の片隅にあったのは、
「やらずに文句を言うのは違うな」という気持ちでした。
それでまずは地元にいながら、外の会社で11年間、配送の仕事に就きました。
現場で汗をかきながら、業界のことを学び、自分なりに働くとは何かを考える日々。
その経験が、結果的に“家業と向き合う覚悟”を育ててくれたのかもしれません。
その後、魚沼陸送整備に入社。
長く現場で経験を積みながら、会社や仕事に向き合い続けてきました。
そして約5年前、正式に三代目としてバトンを受け取ることになったのです。
家族から継いだこの会社を、
「ただの家業」で終わらせたくない。
そう思ったところから、私の挑戦がはじまりました。
運ぶだけじゃない、“仕組み”ごとつくるやりがい
車の数だけ、届け方がある。だからこそ、広がる可能性。
魚沼陸送整備の強みは、車両の種類が豊富なこと。
平ボディ車やウィング車、飼料用のバルク車、保冷車など──
多種多様な車を保有しているからこそ、さまざまなニーズに応えられる柔軟さがあります。
拠点も、本社の魚沼に加えて長岡に支店を構え、
本社では単発的なスポット案件、長岡では定期的な仕事をメインに担当しています。
「単に“荷物を運ぶ”だけじゃないところに、この仕事の面白さがあります」
そう語る背景には、過去に経験したあるプロジェクトの存在がありました。
修行時代、農産物の流通を“ネットでつなぐ”という新規事業に携わる機会がありました。
紙だったやりとりをペーパーレスにし、受発注の状況をオンラインで確認できる仕組みに整備。
お客さん・出荷者・運送会社がスムーズにつながる体制を整えるまでに、多くの苦労がありました。
「とにかく寝る間もなくて、休みもない。正直きつかったです(笑)」
けれど、システムが形になり、エノキの出荷や集荷が円滑に進みはじめたとき──
「本当に助かった」「前よりずっと楽になった」といった現場の声が届くように。
それが、何よりのやりがいになりました。
“運ぶ”だけじゃなく、“運びやすい環境をつくる”ことも、この仕事の大事な一部。
そう気づかせてくれた経験は、今の魚沼陸送整備の仕事観にもつながっています。
平ボディ車やウィング車、飼料用のバルク車、保冷車など──
多種多様な車を保有しているからこそ、さまざまなニーズに応えられる柔軟さがあります。
拠点も、本社の魚沼に加えて長岡に支店を構え、
本社では単発的なスポット案件、長岡では定期的な仕事をメインに担当しています。
「単に“荷物を運ぶ”だけじゃないところに、この仕事の面白さがあります」
そう語る背景には、過去に経験したあるプロジェクトの存在がありました。
修行時代、農産物の流通を“ネットでつなぐ”という新規事業に携わる機会がありました。
紙だったやりとりをペーパーレスにし、受発注の状況をオンラインで確認できる仕組みに整備。
お客さん・出荷者・運送会社がスムーズにつながる体制を整えるまでに、多くの苦労がありました。
「とにかく寝る間もなくて、休みもない。正直きつかったです(笑)」
けれど、システムが形になり、エノキの出荷や集荷が円滑に進みはじめたとき──
「本当に助かった」「前よりずっと楽になった」といった現場の声が届くように。
それが、何よりのやりがいになりました。
“運ぶ”だけじゃなく、“運びやすい環境をつくる”ことも、この仕事の大事な一部。
そう気づかせてくれた経験は、今の魚沼陸送整備の仕事観にもつながっています。
現場がすべてを教えてくれた
ぶつかって、悩んで、でも絶対に譲れなかったこと
現場の経験は、自分の中で何よりの“教科書”でした。
出荷や配送の管理を任されていた当時は、ドライバーや協力会社、取引先──
多くの人と関わる立場にあったからこそ、ぶつかることも多かったんです。
「正直、相手の社長さんとも何度も言い合いになりましたよ(笑)」
でもそれは、目の前の人を守りたいという気持ちからでした。
自分の仲間に無理がかかるような状況を放っておきたくなかった。
だから、言いたいことはきちんと伝える。
時には厳しく聞こえたかもしれませんが、それが相手を思うからこそだと、今でも思っています。
そしてもう一つ、絶対に譲らなかったのが「フォローの速さ」。
クレームやトラブルが発生したときは、とにかく迅速に対応することを徹底してきました。
謝罪だけでなく、原因の分析、今後の対策まで含めて動く。
“対応力”も仕事の信頼につながると信じてきました。
もちろん、安全への意識は言うまでもありません。
事故やケガを未然に防ぐにはどうしたらいいか。
どうすれば効率よく、かつ安全に仕事ができるのか──
毎日のように考え、チームで話し合いながら予防策を実行しています。
「今ではそれも“当たり前”になってきた気がしますね」
無理なく、でも甘えずに。
現場が働きやすくなるための工夫と対話は、今も変わらず大切にしています。
出荷や配送の管理を任されていた当時は、ドライバーや協力会社、取引先──
多くの人と関わる立場にあったからこそ、ぶつかることも多かったんです。
「正直、相手の社長さんとも何度も言い合いになりましたよ(笑)」
でもそれは、目の前の人を守りたいという気持ちからでした。
自分の仲間に無理がかかるような状況を放っておきたくなかった。
だから、言いたいことはきちんと伝える。
時には厳しく聞こえたかもしれませんが、それが相手を思うからこそだと、今でも思っています。
そしてもう一つ、絶対に譲らなかったのが「フォローの速さ」。
クレームやトラブルが発生したときは、とにかく迅速に対応することを徹底してきました。
謝罪だけでなく、原因の分析、今後の対策まで含めて動く。
“対応力”も仕事の信頼につながると信じてきました。
もちろん、安全への意識は言うまでもありません。
事故やケガを未然に防ぐにはどうしたらいいか。
どうすれば効率よく、かつ安全に仕事ができるのか──
毎日のように考え、チームで話し合いながら予防策を実行しています。
「今ではそれも“当たり前”になってきた気がしますね」
無理なく、でも甘えずに。
現場が働きやすくなるための工夫と対話は、今も変わらず大切にしています。
小さな組織の、大きな力
伝えること、気づくこと──日々の対話が会社を育てる
どれだけ忙しくても、毎朝のミーティングだけは欠かしません。
その日のスケジュール確認や報連相、細かい段取りのすり合わせを行うことで、
社内全体の情報が共有され、スムーズな連携が生まれます。
「少人数だからこそ、ちゃんと話す時間って大事なんです」
そう語る社長の姿勢は、現場にも確実に浸透しています。
中には、周囲の変化にすばやく気づいてくれる社員もいます。
「昨日のアレ、気になりましたよね」と翌朝すぐに報告してくれる──
そんな行動に気づいたときには、しっかりと褒めるようにも心がけているそうです。
「やっぱり、“気づける力”って貴重なんですよね」
そういった行動をきちんと認め、伝えること。
社員のモチベーションを高めるうえでも、すごく大切なことだと感じています。
もちろん、時には叱る場面もあります。
けれど、ただ怒るだけでなく、
「なぜ怒られているのか」「どうしてそれが問題なのか」まで理解してもらうことを大切にしています。
最近では、30代前半の若手が管理職として力を発揮してくれるようになり、
後輩への刺激にもなっています。
「次の世代にバトンをつなげる」──その基盤づくりが、少しずつ形になりつつあります。
その日のスケジュール確認や報連相、細かい段取りのすり合わせを行うことで、
社内全体の情報が共有され、スムーズな連携が生まれます。
「少人数だからこそ、ちゃんと話す時間って大事なんです」
そう語る社長の姿勢は、現場にも確実に浸透しています。
中には、周囲の変化にすばやく気づいてくれる社員もいます。
「昨日のアレ、気になりましたよね」と翌朝すぐに報告してくれる──
そんな行動に気づいたときには、しっかりと褒めるようにも心がけているそうです。
「やっぱり、“気づける力”って貴重なんですよね」
そういった行動をきちんと認め、伝えること。
社員のモチベーションを高めるうえでも、すごく大切なことだと感じています。
もちろん、時には叱る場面もあります。
けれど、ただ怒るだけでなく、
「なぜ怒られているのか」「どうしてそれが問題なのか」まで理解してもらうことを大切にしています。
最近では、30代前半の若手が管理職として力を発揮してくれるようになり、
後輩への刺激にもなっています。
「次の世代にバトンをつなげる」──その基盤づくりが、少しずつ形になりつつあります。
人がいてこそ、運べるものがある
届ける責任と、働く人の未来の間で
三代目として会社を継いでから、最も難しさを感じているのが「人」の問題です。
「人がいなければ、仕事は回らない。だけど、その人がなかなか集まらない」
採用がうまくいかないことで、当然ながら収益にも影響が出はじめる。
“今”を維持するために、どうすればいいのか──
社長業5年目の今も、試行錯誤は続いています。
多様な業界の人たちと出会い、話す中で感じるのは、
「今の若い世代」と「自分たちが育った時代」とのギャップの大きさ。
「すぐに辞めてしまう」「厳しくすると続かない」──
それは自分の会社だけではなく、同じように頭を抱えている経営者も多くいます。
求人票を見て応募する人たちが重視しているのは、
給与よりも「休みの数」や「週休2日かどうか」などの“働き方”の部分。
「じゃあ、それを整えたら本当に人が集まるのか?」というと、話はそう簡単ではありません。
なぜなら、魚沼陸送整備の仕事は「夜中に安心・安全に食材を届ける」こと。
日中の混雑を避け、効率よく動ける時間帯に配送することで、
生産者や消費者、取引先の期待に応えています。
365日、どこかで誰かが待っている。
だからこそ、簡単に「土日休み・定時勤務」に切り替えるわけにはいきません。
「働き方に合わせて、仕事の中身そのものを見直す必要があるのかもしれない」
そんな思いも頭をよぎるようになってきました。
会社の“あり方”と、働く人の“望む形”。
その両方に応える道を、これから見つけていかなければいけない──
今、まさにその課題と向き合っています。
「人がいなければ、仕事は回らない。だけど、その人がなかなか集まらない」
採用がうまくいかないことで、当然ながら収益にも影響が出はじめる。
“今”を維持するために、どうすればいいのか──
社長業5年目の今も、試行錯誤は続いています。
多様な業界の人たちと出会い、話す中で感じるのは、
「今の若い世代」と「自分たちが育った時代」とのギャップの大きさ。
「すぐに辞めてしまう」「厳しくすると続かない」──
それは自分の会社だけではなく、同じように頭を抱えている経営者も多くいます。
求人票を見て応募する人たちが重視しているのは、
給与よりも「休みの数」や「週休2日かどうか」などの“働き方”の部分。
「じゃあ、それを整えたら本当に人が集まるのか?」というと、話はそう簡単ではありません。
なぜなら、魚沼陸送整備の仕事は「夜中に安心・安全に食材を届ける」こと。
日中の混雑を避け、効率よく動ける時間帯に配送することで、
生産者や消費者、取引先の期待に応えています。
365日、どこかで誰かが待っている。
だからこそ、簡単に「土日休み・定時勤務」に切り替えるわけにはいきません。
「働き方に合わせて、仕事の中身そのものを見直す必要があるのかもしれない」
そんな思いも頭をよぎるようになってきました。
会社の“あり方”と、働く人の“望む形”。
その両方に応える道を、これから見つけていかなければいけない──
今、まさにその課題と向き合っています。
会社情報
会社名略称. | 魚沼陸送整備株式会社 |
---|---|
勤務先名 | 魚沼陸送整備株式会社本社/長岡支店 |
本社住所 | 新潟県魚沼市田戸207‐2 |
代表者名 | 代表取締役社長 小林 秀樹様 |
新規事業・チャレンジしたいこと | この業界の未来、そして次の世代── そこに対して、不安を感じる場面が増えてきました。 「ゆとり世代の教育が悪いってことじゃないんです。 でも、“我慢”を学ぶ機会が少ないまま社会に出ると、現場でいきなりゼロスタートになってしまう子もいる。人との対話が苦手な子も増えてるように感じます」 だからといって、若い人たちを責めたいわけではありません。 むしろ、彼らがきちんと力を発揮できる環境を、大人が整えてあげなければならない。そういう使命のような気持ちが芽生えはじめています。 「100歩譲って、この業界を辞めたとしてもいい。でも、次の世代が“働ける環境”は残しておきたいんです」 物流に限らず、今の社会は“消費する人”ばかりが増えて、“生産する側”の担い手が減ってきている。このままでは、本当に必要な仕事が続かなくなってしまうかもしれない──だからこそ、「教育」や「働く場」の価値を、もう一度見直したい。 地域のため、社会のため、そして未来の子どもたちのために。 少しでもその道筋をつくれる存在でありたい── それこそが、私たちの挑戦なのかもしれません。 |
こんな人に会いたい | 魚沼陸送整備が届けたいのは、ただ“荷物”ではありません。 その先にいる人たちの「安心」や「笑顔」、そして「またお願いしたい」と思ってもらえるような信頼です。 お客さんのことを考えて動ける人と、一緒に働きたいですね。 ただ届けるだけじゃなくて、“こう工夫したから、いい仕事ができた”って思えるような──そんな現場をつくっていけたら最高です。 この会社だからこそできること。 それを一緒に探して、形にしていける仲間との出会いを、社長は心から待っています。 |
事業内容 | 配送業 |
取材者情報
今回の社長へのインタビュアーのご紹介です。
「話を聞きたい!」からお問い合わせを頂いた場合は運営会社の株式会社採用戦略研究所を通して、各インタビュアー者よりご連絡させて頂きます。
取材者名 | ㈱採用戦略研究所 土田 |
---|---|
住所 | 新潟県長岡市山田3丁目2-7 |
電話番号 | 070‐6433‐5645 |
事務所HP | https://rs-lab.jp |