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挑戦にゴールはない、株式会社てとりが描く福祉と環境への未来【代表 須藤将樹氏】

株式会社てとり

27歳の決断──

寿し華を受け継いだ瞬間

2008年に、この寿し華を引き継ぎました。
高校時代にここでアルバイトをしていたことがあって、その経験が自分の原点にあるんです。でも、とにかく自分で道を切り拓きたい。その気持ちだけは消えませんでした。


思い切って先代のオーナーに相談したときのことを、今でも鮮明に覚えています。
「実はこの店を辞めようと思っている。お前しかこの商売を続けられる人間はいない。やるなら譲るが、やらないなら店を畳む」
そう言われたんです。覚悟を試されるような言葉でした。

もちろん不安はありましたが、挑戦する気持ちが勝ちました。「自分がやります」とその場で腹を決め、頭を下げて資金を工面し、27歳で店を受け継ぐことを決断しました。

あのとき一歩を踏み出せたのは、16歳から支えてくれた師匠の存在があったからこそです。背中を押してくれる人がいたから、無謀に見える挑戦にも飛び込む勇気を持てたんだと思います。

占いの言葉から現実の戦場へ

中食産業への挑戦

正直に言うと、最初から「寿司で独立しよう」と決めていたわけではありません。
とにかく自分で何かをしたい、手段がほしい──その思いだけでした。

実は僕、昔からスピリチュアルや統計学が好きでして。余談なんですが、手相を見てもらったときに「魚か車で大成功するよ」と言われたことがあったんです。その言葉が妙に心に残っていて、魚も好きだし寿司も好きだし、「じゃあ寿司でやってみるか」と思ったのが始まりでした。

ただ、現実は甘くありませんでした。事業計画は立てていましたが、その通りにはまったく進まず、最初の3年間は本当に地獄のようでした。母とアルバイトの子と3人で、なんとか店を回していましたね。母も介護職を辞めて一緒に支えてくれて、あのときの存在には本当に助けられました。

店名は「寿し華」を残しつつ、ロゴを変えて「寿し海鮮丼屋 寿し華」として再スタート。商店街から今の場所に移転したことで、離れていったお客様もいれば、新しく来てくださるお客様も増えました。

僕のなかには「これからは中食産業が必ず伸びる」という直感がありました。寿司のメニューを増やし、海鮮丼のレパートリーを広げながらも、「板場の寿司屋ではないから“時価”で勝負できない」という葛藤もありました。

「中食って何だろう」と考えたとき、最初に取り組んだのが高齢者向けの配食です。知識不足やケアマネジャーさんとの連携に苦労しながらも、今も続けています。そしてその後、新たに目を向けたのが法人向けの企業ランチでした。この出会いがなければ、今の寿し華の基盤はできなかったと思います。

安心と安全のその先に

地域の手となり足となるために

僕が一番大切にしているのは、やっぱり「安心・安全の追求」ですね。
寿司に限らず、関わる人たちに安心してもらえること。それは経営理念としても掲げています。会社の名前を「株式会社てとり」としたのも、地域の方々の“手となり足となり”という思いを込めたからです。

仕事をしていて、特に心に残っていることがあります。
あるとき、障がいを持つ方がいらっしゃって。足も不自由で、行動も大変そうなのに、わざわざ「美味しかった、ありがとう」とビニールの袋にメッセージを書いて持ってきてくださったんです。その姿を見たときは、本当に胸が熱くなりました。
ほかにも「寿し華さんがいると助かるんだよね」といった言葉をいただくと、この仕事をやっていてよかったと実感します。

もちろん、順風満帆ではありませんでした。
経営のノウハウもない中で始めたので、お金のことも経営のことも、すべてが手探り。これくらいの資金があれば大丈夫だろうと高をくくっていたら、現実はまったく甘くなく、苦労の連続でした。
それでも、忙しい時期に必死で仕事をこなし、なんとかやり遂げたときの達成感は忘れられません。思わず涙が出るほどで…。今思えば、若かったからこそ全力でぶつかれたのかもしれませんね(笑)。

寿司屋で終わらない

好奇心が描く未来

寿司は生ものを扱う以上、常に流動性があります。そのなかで仕組みをつくり、安定させていくことはとても大切です。けれど、僕自身は「寿司屋で終わりたくない」という強い気持ちがあります。

人生で考えれば、まだまだやりたいことがたくさんあって、今の時点では50%くらいしかできていないと思っています。
そもそも答えなんてないし、ゴールもない。だからこそ面白いんですよね。もしお金もあって、やりたいことが全部できてしまったら…逆に生きている意味を見失ってしまうかもしれない(笑)。悩みがない人生なんて、僕にとってはつまらない人生です。

僕を突き動かしているのは、知的好奇心です。次から次へとやりたいことが湧いてくるのは、その好奇心が原動力になっているからだと思います。
50歳までにはある程度の形を整えて、55歳で「最終形態」に持っていけたら理想ですね。

未来への歩み

挑戦はまだ終わらない

これから挑戦したいことは、まだまだたくさんあります。
まずは福祉の分野です。就労支援A型・B型や就労移行、デイサービス、さらには引きこもり支援。地域の人たちが社会とつながる場をつくりたいと考えています。そこから訪問看護にも広げていきたいですね。

一方で、新たな環境事業にも関心があります。放置竹林やもみ殻を炭に変え、煙の出にくい炭をつくる。さらにオシャレな形に加工し、新しい価値に変えていく。自治体や農事組合が抱えている課題を循環させ、地域の役に立てる取り組みにしていきたいと思っています。

そして少し先の未来。風水の准鑑定士として、全国の迷える人たちを救う活動をしてみたいという想いもあります。それは、いつかおじいちゃんになった頃でもいい。人生の先々で叶えていきたい夢のひとつです。

挑戦には終わりがありません。
株式会社てとりとしても、僕自身としても、常に次の可能性を探し続けたい。
これからも、その歩みを止めることなく未来へ進んでいきます。

会社情報

会社名略称. 株式会社てとり
勤務先名 寿し海鮮丼屋寿し華
本社住所 新潟県新発田市新富町1‐4‐8
代表者名 代表取締役 須藤 将樹様
こんな人に会いたい 一緒にいて気持ちがいい人。
職場の雰囲気を明るくしてくれる人と働けたら、毎日が楽しくなりますよね。

そして、やっぱり夢を持っている人がいい。たとえ将来は独立したいという想いがあっても、僕は応援したいと思います。夢を持って前に進もうとする人は、本当に素敵だと思うからです。
事業内容 飲食店事業/就労継続支援A型事業/高齢者及び企業向け配食事業/医療機器及びウォーターサーバーレンタル事業/ネット物販事業/通信機器販売事業/新電力小売り事業
その他 こちらもご覧ください‼
sushihana_tetori(Instagram 寿し海鮮丼屋 寿し華)
https://www.sushihana-takuhai.com/(ホームページ)

取材者情報

今回の社長へのインタビュアーのご紹介です。
「話を聞きたい!」からお問い合わせを頂いた場合は運営会社の株式会社採用戦略研究所を通して、各インタビュアー者よりご連絡させて頂きます。

取材者名 ㈱採用戦略研究所 土田
住所 新潟県長岡市山田3丁目2-7
電話番号 070‐6433‐5645
事務所HP https://rs-lab.jp

話を聞きたい!