未来志向経営者インタビューサイト「新潟社長図鑑」

諦めなかったから今がある!すべての出会いに導かれて“本当のケア”を届けます【代表 野地幸子氏】

耳つぼ&フェイシャルサロン U tata(ウタタ)

 「仕事が好き」

それがすべての原動力だった

私がエステティシャンになろうと思ったきっかけは、華やかさへの憧れよりも、まず「経済的に自立したい」という強い思いからでした。
中学生の頃から早く働きたい気持ちがあって、地元・福島で商業系の高校に進学。簿記やパソコンを学びながら、事務職に就くことを考えていたんです。

でも高校2年のとき、ふと「エステの仕事っていいかも」と思ったんです。
華やかで、自分の手で人を綺麗にできる仕事。そして、人と関わるのが好きな私にとって、とても魅力的に感じました。
そこから一転、仙台のエステ専門学校へ。卒業後はTBCに入社し、20歳から4年間は仙台の店舗で、その後2年間は福島の店舗で働きました。結婚しても出産しても、復帰してずっと現場に立っていたくらい、仕事が大好きで。

「お客様は神様」とよく言いますが、私は本当にそう思っていて、お客様に「ありがとう」「綺麗になった」「痩せたよ」って言っていただける、それが何よりのやりがいだったんです。

だからいつか、自分のサロンを持てたらいいなって、ずっと思っていました。

夢を諦めた日

絶望の先に見えた“新しい道”

結婚して、福島に家を建てて、自宅でサロンを開業しようと考えていた矢先、東日本大震災が起きました。
その計画はすべて白紙に。子どもは1歳。放射能の影響も心配で、私は子どもを連れて新潟に避難しました。夫は福島に残り、いわゆる“ワンオペ育児”が始まりました。

誰も知り合いがいない場所で、頼れる人もいなくて、仕事もできず、社会からも断絶されたような感覚。家族とも離れ、夢も諦めて、「もうこの先、どうやって生きていこう」って、本当に不安ばかりの日々でした。

でもやっぱり、仕事が好きだったから、心のどこかで“社会に戻りたい”という気持ちは消えていませんでした。 そんなとき、ママ友に誘われて行ったイベントで「耳つぼジュエリー」と出会いました。これならバッグひとつで子ども連れでもできる、そう思ってすぐに資格を取り、イベントに出店するようになりました。

“転機”

バッグひとつで始めた再出発

仕事を再開したといっても、知り合いがいない新潟でどうやって広げていくか…。
私は、イベントや人が集まる場で「2ヶ月間で名刺100枚を配りきる!」と決めて、コツコツ行動しました。 それを5年間。ひたすら続けたんです。

そんな中で訪れた“転機”──ある新潟の女性社長さんとの出会いでした。
化粧品や健康食品を扱っている方で、その姿勢や考え方にすごく惹かれて「この人についていこう」って、直感で思いました。

当時、仙台に戻ってサロンをやろうかと物件を探していたけれど、「新潟で開業しよう」と決意。3か月後には土地を購入し、家を建て、福島で働いていた夫も呼び寄せて、新潟での生活が始まりました。

7年前、ついに夢だったサロン「U tata」をオープン。
震災で一度諦めたはずの夢が、ここ新潟で叶った瞬間でした。

“誰でも来れるサロン”に

すべてを込めて

かつて働いていた大手サロンは高価格帯だったこともあり、「エステって贅沢で特別な人が行く場所」というイメージを持たれている方が多かった。だからこそ、誰でも気軽に来れるサロンをつくりたかったんです。

当サロンのフェイシャルエステは、初回2,000円。
「価格を下げすぎ」と言われることもあるけれど、私は「知ってもらうこと」「続けてもらうこと」の方が大事だと思っています。 アトピーの方や敏感肌の方でも使えるような、赤ちゃんが舐めても大丈夫な成分の化粧品を選び、リラックスしながら安心して受けていただける施術を提供しています。

耳つぼのお客様がフェイシャルに来てくださったり、健康食品にも興味を持ってくださったり。 つながりが広がることで、いろんな方の生活に少しずつ関われる。 それがこの仕事の面白さであり、やりがいです。

“やると決めたら、即行動”

想いを伝える仕事へ

私は今、「伝える立場」にも立っています。
耳つぼやエステの施術だけではなく、予防医学の考え方や健康的なライフスタイルの大切さを、セミナーや講演という形でお伝えする機会が少しずつ増えてきました。

震災をきっかけに一度は諦めた夢が、こうして“誰かの背中を押せる形”になっていることに、正直驚いています。でも、きっと同じように悩んでいる人、動きたいけど動けずにいる人がたくさんいると思うから。私はその人たちに「大丈夫だよ」と伝えたい。

母でもある私がやりたいことを楽しんでいる姿を、子どもに見せたいんです。
大人って大変だけど、本当は楽しいんだよって。そう伝えられたら嬉しいですよね。

自宅の小さな一角からでも、自分の力で仕事をつくれる。
美容や健康を通して、誰かの生活に寄り添える。
この仕事には、「自分の人生を生きる力」と「人を笑顔にできる力」があります。

耳つぼも、フェイシャルも、健康食品の提案も、共通するのは「誰かの役に立ちたい」という気持ち。そしてもうひとつ大事なのが、「自分の好き」を諦めないこと。

この仕事は、技術職であり、サービス業であり、そして“人と向き合う仕事”です。
お客様に喜んでいただくたびに、自分の価値まで認められたような気がして、どんな疲れも吹き飛ぶんです。

きっとこれは、誰かに教えられたものじゃなく、自分で経験して気づいた“天職”なんだと思います。

これからも私はこの道を、まっすぐ歩いていきたい。
そして、同じように“誰かの役に立ちたい”という気持ちを持つ仲間と出会い、一緒に笑って、一緒に進んでいけたら、それが何よりの幸せです。

会社情報

会社名略称. 耳つぼ&フェイシャルサロン U tata(ウタタ)
勤務先名 耳つぼ&フェイシャルサロン U tata(ウタタ)
本社住所 新潟県新潟市江南区天野
代表者名 代表 野地 幸子様
1年後〜3年後の目標 私自身が耳つぼやエステを通じて、「自分らしく働くことの喜び」や「健康・美容の大切さ」を伝えてきたように、これからはそれを次に伝える側の人たちを育てていきたいと思っています。

新潟だけでなく、長岡や東京にもサロン仲間がいて、私が伝えてきた製品や考え方に共感して、実際に取り入れてくださっている方々がいます。
これから1〜3年で、そういった仲間をもっと増やしていき、予防医学や美容の正しい知識をもっと県外へ、全国へと広げていきたい。

「自分らしく働きながら、誰かの健康やキレイをサポートできる」
そんなやりがいのある仕事を、もっとたくさんの人に知ってもらえるよう、発信や育成の活動にも力を入れていきます。
こんな人に会いたい まずはなにより、「人が好き」な人。
お客様の話にしっかり耳を傾けて、その方の悩みに寄り添える人。
そして、「誰かに喜んでもらえることが嬉しい」と思える方に、この仕事はぴったりだと思います。

もちろん、知識や経験はあとからついてきます。大切なのは、コツコツとあきらめずに続ける力と、前向きな気持ち。

最初は不安でも、一歩踏み出してみれば、きっと自分の可能性が広がっていく。
私自身がそうだったからこそ、そんな気持ちを共有できる方と、一緒に夢をカタチにしていけたら嬉しいです。
事業内容 リラクゼーション・美容サービス業/エステティシャン・フェイシャル・耳つぼジュエリー講師・美容・健康系講師

取材者情報

今回の社長へのインタビュアーのご紹介です。
「話を聞きたい!」からお問い合わせを頂いた場合は運営会社の株式会社採用戦略研究所を通して、各インタビュアー者よりご連絡させて頂きます。

取材者名 ㈱採用戦略研究所 小林
住所 新潟県長岡市山田3丁目2-7
電話番号 070-1476-9740
事務所HP https://rs-lab.jp/

話を聞きたい!