新潟社長図鑑®|新潟の経営者・企業紹介メディア|株式会社採用戦略研究所

新発田の駅前から広がるつながり──ホテルと不動産の二本柱で地域を支えていきます。【代表 石井直樹氏】

株式会社コンフォート

この場所を守ること

流れに導かれて、社長という立場に

株式会社コンフォートは、もともと父が立ち上げた会社です。事業の中心は不動産で、1階には眼科やコンタクトセンター、飲食店、2階には中華料理店、そして3階から上はビジネスホテルになっています。以前は、このホテル部分を一社に貸していました。

ところが令和2年、コロナの影響でホテルを運営していた会社が撤退することに。「どうしようか」と考えた末、自分たちでホテルをやってみるしかないと決断しました。そこから、不動産だけでなくホテル業も担うようになったんです。

私自身は平成30年から不動産の仕事に関わり始めました。それまでは1階にある母の眼科で事務の仕事をしていましたが、少しずつ会社のことを知り、今年の2月に正式に社長に就きました。

小さい頃に亡くなった父が作った会社を、こうして今、自分が守ることになったのは不思議な縁だと思っています。まだまだ勉強しながらですが、できることを一つひとつ丁寧にやっていきたい。それが今の正直な気持ちです。

不動産とホテル、二つの顔をもつ会社

駅前1分、地域に開かれた空間づくり

私たちの事業は、大きく分けて「ビジネスホテルの運営」と「不動産業」の二つです。ホテル部分はもちろん、テナントの管理や一部駐車場の貸し出しも行っています。さらに2階にはコンベンションホールがあり、会議だけでなく映画の上映会やマルシェなど、地域のイベントスペースとしてもご利用いただいています。

この地域はビジネスホテルの数が少ないこともあって、ありがたいことに高い稼働率を維持できています。新発田駅から歩いて1分ほどと立地も良く、駐車場も70台ほど止められるので、電車でも車でもアクセスしやすい環境です。

不動産業としても、テナントはすべて埋まっている状態で、空きが出てもすぐに「入りたい」と声をかけていただけることが多いです。地域に根づき、紹介でつながりが広がっていくのは本当にありがたいことだと思っています。

もちろん、ホテルと不動産の両方を手がける中で、折衝ややりとりが必要になる場面もあります。ただ、基本的にBtoBの関係が多いので、お互いにモラルを持って関わっていただけることがほとんど。今のところ大きな苦労はなく、「これから」なのかもしれないな、と感じています。

等身大で向き合う日々

少しずつ、自分の色を出しながら

今年2月に社長に就任してから、「大変だったでしょう?」とよく声をかけられます。けれど実際のところ、これまでと大きく変わったことはありません。というのも、前社長は県外に住んでいて会社に来る機会が少なかったので、現場は前社長の指示を受けながら動いていました。その「ワンクッション」がなくなっただけで、仕事の流れはほとんど変わらず、むしろ自分の考えで決められるようになった分、気持ちは楽になったと感じています。

コロナ禍についてもよく聞かれますが、行政からの支援に助けられました。国の「Go Toトラベル」や新発田市の宿泊キャンペーンで多くのお客様にご利用いただき、苦労というよりは支えられたという思いの方が大きいです。

ホテルの予約は平日にも一定数いただけますし、金曜・土曜の週末は混み合います。日曜日がやや弱いのが特徴ですが、お祭りの時期などは駐車場の一部を使ってビアガーデンを開くなど、イベントに合わせた工夫もしてきました。もちろん、その分課題も増えますが、そういう時は社員と相談しながら一つひとつ解決しています。

そして、私が社長になってから大きく取り組んだのが「繁忙期の宿泊料の見直し」です。金額が妥当かどうかは悩ましいところで、もっと上げてもいいのか…と社員と一緒に相談しながら決めています。このホテルができてから40年間、繁忙期だけの値上げというのは一度もなかったんです。全体の料金改定はあったと思いますが、期間限定での調整はありませんでした。参考になるデータも少なく、まさにこれから向き合っていくべき課題だと感じています。

社員と一緒に、地域と一緒に

恩返しの気持ちが、やりがいに

ホテル業に関しては、社員の方のほうが私よりもずっと長く働いてきています。だからこそ、現場のことは教えてもらうことが多いです。ただ、どうしても昔ながらのやり方に慣れている部分もあって、そこは時間をかけて少しずつほぐしていこうと思っています。

時には私自身もフロントに立ち、お客様対応を一緒に行うこともあります。実際にやってみせることで「こういうやり方もあるんだ」と感じてもらえればいいなと思っています。私自身もまだ学びながらの立場ですから、社員と一緒に成長していくつもりで取り組んでいます。ホテル業は私にとって初めての世界だったので、他の宿泊施設に泊まって学んだり、本を読んで知識を深めたりと、自分なりに工夫を重ねています。

当ホテルの魅力のひとつが朝食です。550円というリーズナブルな価格で提供していて、もしかしたら周りのホテルの中でも一番安いかもしれません。それでも、しっかりとしたサービスを心がけ、お客様に喜んでもらえるようにしています。

また、前社長の代わりに外に出て対応することも多かったため、地域の方とのつながりも自然と増えました。地元の人が地元のホテルに泊まることはあまりないと思いますが、地元で新しい仕事やイベントを作ってくれる人たちのおかげで、私たちのホテルにも多くのお客様が訪れています。そう考えると、地域の存在こそがこのホテルを支えてくれているんだと改めて実感します。だからこそ、恩返しの気持ちを忘れず、地域と共に歩んでいくことが、私にとってのやりがいになっているんです。

三つの柱を胸に、未来へ

三本柱の理念と、新しい一歩

これからの課題として一番に考えているのは、施設の改修です。建物自体が長く使われてきたものなので、細かなところから大きな工事まで、どうしても必要になってきます。お客様に気持ちよく過ごしていただける空間を保つためにも、計画的に整えていきたいと思っています。

そして、会社として大切にしていきたい理念があります。
「お客様を大切に、従業員を大切に、地域を大切に」──この三本柱です。どれか一つでも欠けてしまえば、ホテル業はうまくいかないと感じています。社員が気持ちよく働ける環境があるからこそ、お客様に喜んでもらえるサービスが提供できる。その結果、地域に人が集まり、またホテルを利用していただける。この循環を大事にしていきたいんです。

地域を大切にするというのは、地元でイベントを開催したり、新しい取り組みを仕掛けていくことにもつながります。例えばお祭りのときに駐車場でビアガーデンを開いたように、ホテルの枠を超えて地域と一緒に楽しめる場を増やしたい。そうすることで、新発田というまち自体がもっと元気になっていけば嬉しいです。

将来的には、もう一店舗を持つことも夢のひとつです。大それた目標というよりは、「新発田が発展して、また必要とされるなら」という気持ちで。地域に根を張りながら、一歩一歩進んでいけたらと思っています。

会社情報

会社名略称. 株式会社コンフォート
勤務先名 新発田ニューホテルプラザ
本社住所 新潟県新発田市諏訪町1丁目9‐29
代表者名 代表取締役 石井 直樹様
新規事業・チャレンジしたいこと これまでのやり方をそのまま続けるのではなく、変えるべきところは思い切って変えていきたいと思っています。ただ、私ひとりができても意味がないので、社員みんなと共有しながら会社全体でチャレンジしていきたいですね。

直近で取り組んでいるのは「制服」の統一です。どんなデザインにするか、社員同士で話し合っているのですが、なかなか意見が分かれて簡単には決まりません(笑)。それでも、制服が新しくなれば気持ちもリフレッシュされて、また新しい一歩につながるのではないかと思っています。

また、社内の規約や制服といった細かな部分も、今年度から来年にかけて少しずつ見直していくつもりです。会社の大きな課題は、お金も時間もかかりますが、ひとつ解決すればまた次の課題や目標が見えてくる。そのたびに、社員と一緒に前へ進んでいきたいですね。

プライベートでは、旅に出ていろんなホテルを見てみたいという思いもあります。そこで得た学びを、自分たちのホテルに少しずつ還元していけたらと思っています。
こんな人に会いたい 一緒に働くなら、やっぱり「地元が好きな人」がいいですね。私たちのホテルは、地元の人たちが頑張ってくれているからこそ成り立っています。

観光スポットを目当てに来る方や、公共事業で工事をされる方も宿泊してくださいます。つまり、私たちのホテルだけで完結しているのではなく、地域にあるいろんな仕事や取り組みがあるからこそ、ホテルも成り立っているんです。

だからこそ、地元を一緒に盛り上げたいと思ってくれる方と働けたら嬉しいです。地域を元気にしながら、自分たちも成長していける──そんな関係を築いていきたいと思っています。
事業内容 ホテル業/不動産業

取材者情報

今回の社長へのインタビュアーのご紹介です。
「話を聞きたい!」からお問い合わせを頂いた場合は運営会社の株式会社採用戦略研究所を通して、各インタビュアー者よりご連絡させて頂きます。

取材者名 ㈱採用戦略研究所 土田
住所 新潟県長岡市山田3丁目2-7
電話番号 070‐6433‐5645
事務所HP https://rs-lab.jp

話を聞きたい!