不妊治療と看護の経験から生まれた__TAROMA LUNAが灯す新しいケアのかたち。【代表 髙橋まさよ氏】
子宮温活サロン TAROMA LUNA(タローマルナ)
きっかけ
「自分が欲しかったケア」を形に
私は石川県で生まれ、看護師の免許をとって東京の急性期病院で働きました。救急車がひっきりなしに運ばれてくるような場所で、七年間、必死に走り続けていました。その間に自分自身の不妊治療も始まって……。体のこと、これからの生活のことを考えて、「環境を変えよう」と決心したんです。夫の実家がある新潟を新しい場所に選びました。
新潟では夜勤のない訪問看護に転職しました。患者さんの「どう生きたいか」に寄り添う在宅の現場は、とてもやりがいがありました。でも少人数で回す中、管理者として働きながら自分の治療のために休みを取るのは本当に難しくて。気持ちが追いつかなくなることもありました。
そんなとき、「医療だけでは埋められないケアがある」と感じたんです。妊活や性に関わる話題はとってもデリケートだからこそ相談しにくく、孤独になりやすい。病院の外側で、もっと安心して相談できる場所が必要だと。
“自分が本当は受けたかったケアを、自分の手で形にしてみよう”。
そう思ったのが、TAROMA LUNA(タローマルナ)を立ち上げるきっかけでした。
新潟では夜勤のない訪問看護に転職しました。患者さんの「どう生きたいか」に寄り添う在宅の現場は、とてもやりがいがありました。でも少人数で回す中、管理者として働きながら自分の治療のために休みを取るのは本当に難しくて。気持ちが追いつかなくなることもありました。
そんなとき、「医療だけでは埋められないケアがある」と感じたんです。妊活や性に関わる話題はとってもデリケートだからこそ相談しにくく、孤独になりやすい。病院の外側で、もっと安心して相談できる場所が必要だと。
“自分が本当は受けたかったケアを、自分の手で形にしてみよう”。
そう思ったのが、TAROMA LUNA(タローマルナ)を立ち上げるきっかけでした。
温めて、ゆるめて、自分を取り戻す
強みや魅力
TAROMA LUNAでは、温活のよもぎ蒸しや、笑えるほど痛いんですが、内臓の血流促進をする足もみ、そして子宮管理というケアをしています。服の上からお腹や子宮の周りの骨盤の臓器部分を中心に、固くなった部分をゆっくりほぐします。座りっぱなしや運動不足で固まった体をゆるめてあげると、血流や巡りが整い、不調の緩和にも繋がっていきます。
来てくださる方の半分くらいは妊活中の方。あとは婦人科の不調や更年期で悩んでいる方が多いです。施術の時間は、からだを整えるだけじゃなくて、心のケアの時間でもあります。妊活や治療のこと、パートナーシップや仕事との両立のこと…普段なかなか話せないことを、ここでゆっくり言葉にしてもらえるんです。
強みといえるのは、自分自身の経験則だけではなく、やっぱり看護師として医療の現場にいた経験と、今学んでいる東洋医学や不妊カウンセラーとしての知識。その人の体だけじゃなく、背景や生活も含めて一緒に考えられることです。そしてもうひとつは「オーダーメイド」。生理痛がつらい人、更年期で気分が不安定な人、妊娠中の不安を抱えている人……一人ひとりに合わせて施術やお話を組み立てていきます。
ありがたいことに、開業してから1年9か月ほどで「妊娠できました」というご報告を13人の方からいただきました。でも私は、妊娠がゴールとは思っていません。妊娠中や産後のケアまで含めて、その人の人生を安心して歩んでいけるように__。それが、このサロンが目指していることです。
来てくださる方の半分くらいは妊活中の方。あとは婦人科の不調や更年期で悩んでいる方が多いです。施術の時間は、からだを整えるだけじゃなくて、心のケアの時間でもあります。妊活や治療のこと、パートナーシップや仕事との両立のこと…普段なかなか話せないことを、ここでゆっくり言葉にしてもらえるんです。
強みといえるのは、自分自身の経験則だけではなく、やっぱり看護師として医療の現場にいた経験と、今学んでいる東洋医学や不妊カウンセラーとしての知識。その人の体だけじゃなく、背景や生活も含めて一緒に考えられることです。そしてもうひとつは「オーダーメイド」。生理痛がつらい人、更年期で気分が不安定な人、妊娠中の不安を抱えている人……一人ひとりに合わせて施術やお話を組み立てていきます。
ありがたいことに、開業してから1年9か月ほどで「妊娠できました」というご報告を13人の方からいただきました。でも私は、妊娠がゴールとは思っていません。妊娠中や産後のケアまで含めて、その人の人生を安心して歩んでいけるように__。それが、このサロンが目指していることです。
苦悩と転機
「子宮ケア」を広めるむずかしさ
サロンをはじめたころ、新潟では「子宮ケア」という言葉がまだ身近ではありませんでした。「もう閉経しているから関係ないかな」とか、「なんだか意識の高い人がやることじゃないの?」と、少し距離を感じられることも多かったんです。私たちはみんな子宮出身なのに、繁忙さがゆえ、子宮を蔑ろにしがちな現代人。私もそうでした。今こそ、女性の体を支える子宮に目を向ける女性を増やしたかったんです。
さらに、コロナ禍で知り合いも少ない土地。最初のモニターを集めることから大変で、「まず知ってもらうこと」が一番の壁でした。そこで思い切って子宮をテーマにしたマルシェを開いたり、インスタライブで“聞きづらい話”をやさしく発信したり。少しずつ「行ってみようかな」と思ってくださる方が増えていきました。
忘れられないのは、流産を経験された40代のお客様のこと。通いながら職場環境などにも課題がある方でしたが、職場の理解が進み、環境が変わる中で、再び授かることができました。その方の姿を見て、「当事者の声をもっと社会に届けたい」とさらに強く思うようになりました。
苦労は多かったけれど、一歩ずつ歩んできた道のりそのものが、サロンの土台になっていると感じています。
さらに、コロナ禍で知り合いも少ない土地。最初のモニターを集めることから大変で、「まず知ってもらうこと」が一番の壁でした。そこで思い切って子宮をテーマにしたマルシェを開いたり、インスタライブで“聞きづらい話”をやさしく発信したり。少しずつ「行ってみようかな」と思ってくださる方が増えていきました。
忘れられないのは、流産を経験された40代のお客様のこと。通いながら職場環境などにも課題がある方でしたが、職場の理解が進み、環境が変わる中で、再び授かることができました。その方の姿を見て、「当事者の声をもっと社会に届けたい」とさらに強く思うようになりました。
苦労は多かったけれど、一歩ずつ歩んできた道のりそのものが、サロンの土台になっていると感じています。
大切にしていること
「妊娠がゴールじゃない」
不妊治療をしていると、どうしても「妊娠すること」が一番の目標になりがちです。私自身もそうでした。
でも本当は、妊娠する前から、妊娠中、そして産後へと続いていく流れの中で、体と心を整えていくことがとても大切なんです。
たとえば、呼吸が浅いまま、首や肩がガチガチのまま育児に入ってしまうと、心身の負担が重なってしまいます。体質改善とは新しい自分になるのではなく、自分の本来の体を取り戻すこと。だからこそ、今の自分を大切にする習慣を取り戻すことが必要なんだと思います。
私は「依存させないケア」を心がけています。主役はあくまでご本人で、私はその背中をそっと押す役目。ときには待つことも、選択を尊重することも大切にしています。
そして、妊活だけではなく、若い方の生理痛や月経不順、更年期の不調など、女性の人生のさまざまな時期に「ここに来れば安心できる」と思ってもらえる場所でありたい。__それが、私がこの仕事でいちばん大切にしている想いです。
でも本当は、妊娠する前から、妊娠中、そして産後へと続いていく流れの中で、体と心を整えていくことがとても大切なんです。
たとえば、呼吸が浅いまま、首や肩がガチガチのまま育児に入ってしまうと、心身の負担が重なってしまいます。体質改善とは新しい自分になるのではなく、自分の本来の体を取り戻すこと。だからこそ、今の自分を大切にする習慣を取り戻すことが必要なんだと思います。
私は「依存させないケア」を心がけています。主役はあくまでご本人で、私はその背中をそっと押す役目。ときには待つことも、選択を尊重することも大切にしています。
そして、妊活だけではなく、若い方の生理痛や月経不順、更年期の不調など、女性の人生のさまざまな時期に「ここに来れば安心できる」と思ってもらえる場所でありたい。__それが、私がこの仕事でいちばん大切にしている想いです。
これからの展望
医療と職場と、やさしくつながる未来へ
これからは、産婦人科の先生と連携していける体制をつくりたいと思っています。診断や治療にまでは至らないけれど「なんとなく不調でつらい」という方が、安心して立ち寄れる中間地点をサロンが担えたら。必要なときにはすぐ医療につながる橋渡しができるようにしていきたいです。
もうひとつは、企業の中での取り組み。特に妊活のタイミングは、ちょうどキャリアや仕事の責任が大きくなる時期と重なります。本人だけが頑張るのではなく、職場の理解や仕組みが整えば、もっと安心して続けられるはず。当事者の私だからこそ伝えられることがあると信じています。人事や産業保健の方と協力して「両立を支える仕組み」を新潟から広げていきたいです。
新潟の人は少し慎重なところがありますが、その分、一度受け入れたものは大切に育てていく力があります。急がずに、丁寧に。地域に根づく形で「子宮ケア」や「温活」を当たり前にしていけたらと思っています。
もうひとつは、企業の中での取り組み。特に妊活のタイミングは、ちょうどキャリアや仕事の責任が大きくなる時期と重なります。本人だけが頑張るのではなく、職場の理解や仕組みが整えば、もっと安心して続けられるはず。当事者の私だからこそ伝えられることがあると信じています。人事や産業保健の方と協力して「両立を支える仕組み」を新潟から広げていきたいです。
新潟の人は少し慎重なところがありますが、その分、一度受け入れたものは大切に育てていく力があります。急がずに、丁寧に。地域に根づく形で「子宮ケア」や「温活」を当たり前にしていけたらと思っています。
会社情報
| 会社名略称. | 子宮温活サロン TAROMA LUNA(タローマルナ) |
|---|---|
| 勤務先名 | 子宮温活サロン TAROMA LUNA(タローマルナ) |
| 本社住所 | 新潟市西区浦山2−12−26 |
| 代表者名 | 代表 髙橋 まさよ様 |
| 1年後〜3年後の目標 | これから数年のうちに、産婦人科の先生方と協力できる体制をつくりたいと思っています。体調の変化で不安になったときに、サロンからすぐに医療につながれる安心感を持っていただけるようにしたいです。 また、会社で働く方々に向けて、妊活や更年期について気軽に相談できる仕組みや学びの場を広げたいです。配慮して欲しいと訴えるのではなく、周りのみんなで支え合える環境を少しずつ整えていけたらと思います。 新潟から、女性が安心して自分らしく歩んでいける未来を育てていくこと__それが今、私が大切にしている目標です。 |
| こんな人に会いたい | 共感力があって、人のペースを待てる仲間に出会いたいです。 相手のペースを大切にできる“待つ姿勢”を持った人。 この仕事は、技術や知識以上に「思いやり」と「聞く力」が大切だと思っています。 手を差し伸べたい気持ちも大事だけれど、相手の中にある“変わりたい力”を信じて見守れる人。 そんな方は、きっとこの仕事に向いていると思います。 |
| 事業内容 | 妊活、婦人科ケア・不妊カウンセリング・看護師・フェムケアアンバサダー 足もみセルフケアやフェムケア講座開催 |
| メッセージ | こちらもご覧ください! 【HP】https://shikyucare-taromaluna.com/ 【Instagram】@taromaluna_masayo |
取材者情報
今回の社長へのインタビュアーのご紹介です。
「話を聞きたい!」からお問い合わせを頂いた場合は運営会社の株式会社採用戦略研究所を通して、各インタビュアー者よりご連絡させて頂きます。
| 取材者名 | ㈱採用戦略研究所 小林 |
|---|---|
| 住所 | 新潟県長岡市山田3丁目2-7 |
| 電話番号 | 070-1476-9740 |
| 事務所HP | https://rs-lab.jp/ |