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誰もが車を持てる社会へ__50万円以下の中古車で日本一を目指し、 年商100億!その先にあるカーライフの未来をつくる。【代表 高橋拓巳氏】

中古車販売オーシャンデザイン

出発点

18歳のブローカーから、輸出へ、そして国内販売へ

高校を卒業したあと、進学も就職もせず、自らの力で生きる道を選んだ。
最初に手がけたのは、新潟大学周辺で学生たちが処分していく原付バイクを無料で引き取って修理して売る__そんなところからのスタートです。
機械科で培った実技と探求心を生かし、修理技術は独学で習得した。

その後、「海外に行ってみたい」と思い、オーストラリアにワーキングホリデーに行きました。現地で出会った日本人留学生たちの「ラウンド(オーストラリア一周)」需要をつかみ、車の売買や下取りを循環させる仕組みをつくり上げた。帰国後は、知り合った仲間たちから「日本車を送ってほしい」と依頼が入り、自然と中古車輸出業に発展していきました。

しかし26歳の頃、1ドル=80円を切る円高が直撃。当時は在庫も抱えており、輸出しても赤字が出る状況に追い込まれ、「売っても赤字、でも売らなければ資金が回らない」__その苦境のなかで、国内販売への転換を決断しました。

「10年落ち・10万キロでも、きちんと整備すればまだまだ乗れる。イメージで嫌われて値が下がるなら、安く仕入れて安く届ければいい」それが本当の“お得”だと思ったんです。

この考えこそが、後にオーシャンデザインの柱となる“安さ×品質”の原点となりました。

事業の仕組み

「買うときも、直すときも、お買い得に」

私たちの事業は中古車の販売です。
扱っているのは、だいたい50万円以下の格安中古車が中心。メーカーや車種にはこだわらず、とにかく“安くてお買い得な車”を揃えています。

「安い=悪い」って思われがちですけど、そうではない。
安くても、仕入れと整備をきちんとやれば、本当に良い車はたくさんあるんです。
だから私は、“安かろう悪かろうじゃない車屋”を目指しています。

それから、もう一つの特徴が自社ローンです。
銀行や信販会社の審査が通らない方でも、車を買えるようにしたくて始めました。
「欲しいけど、ローンが通らない」__そんな人を目の前で何人も見てきたんです。
でも車がなければ仕事にも行けないし、生活もできない。
だから、当社では“車を持てない人を減らしたい”という思いで、この仕組みをつくりました。

ただ、私たちは金融屋ではない。
お金を貸して金利を取るようなことは一切やっていません。
あくまで“車を届けるためのサポート”リース契約という形で、お客様が無理なく乗れるようにしています。

そして、買って終わりじゃないのが、一番の強みです。
中古車って、どんなに整備してもいつかは壊れる。
でも、壊れたあとにかかる修理費が高すぎると、結局お客様が困ってしまう。

だから、レッカー事業とレンタカー事業も自社でやっています。
たとえば出先で車が止まってしまったとき、すぐにうちのスタッフがレッカー車で駆けつける。
現場でレンタカーを下ろして、お客様にはそのまま帰ってもらう。
その間に自社の整備工場で修理して、ちゃんと仕上げてからお渡ししています。

しかも、既存顧客の為の特別割引により「売って終わり」ではなく、「売ったあともお得」という仕組み。
お客様からしたら、買うときも安い、直すときも安い。
それを実現できているのは、販売・整備・ロードサービスが全部うちの会社で完結しているからなんです。

この“お買い得の連鎖”が、オーシャンデザインの一番の誇りです。

自社ローンの意義

“買えない人を減らしたい”

中古車の販売をしていると、「ローンが通らなくて買えない」という方が本当に多いんです。
特にコロナ以降は、収入が減ったり、ちょっとした支払い遅れで信用情報に傷がついたり…。
いわゆる“金融ブラック”と言われる人が、全国で1,000万人規模とも言われています。
新潟県だけでも、ざっと1万4,000人くらいはいるんじゃないでしょうか。

でも、車って“贅沢品”じゃなくて生活の必需品ですよね。
「車がないと職場に行けない」「子どもを送迎できない」「通院もできない」
そういう人たちにとって、車を持てないことは“生活が止まる”ことなんです。

だから私は、「買えない人を減らしたい」という思いで、自社ローンを始めました。
これは金融ビジネスではなく、人の生活を支える仕組みなんです。

もちろん、リスクはあります。
金融機関が扱わない層を対象にしているわけですから。
でも、リスクを取るだけじゃなくて、ちゃんと管理とサポートの仕組みを作っています。

たとえば、支払い日前には自動でSMSを送ってリマインドしたり、遅延があればすぐにフォローしたり。
全車にエンジン制御装置を搭載していて、延滞が続く場合は安全な場所で一時的にエンジンを停止。
支払いが確認できればすぐ再稼働できるようにしています。
「リスクは取る。でも、放置はしない」これがうちの基本方針です。

世の中では「自社ローンって怖い」なんて誤解もまだありますが、まったく違います。
金利も取りませんし、貸金業でもありません。
車を届けたい一心で、会社の財務を健全にして実現しているサービスなんです。
一度の失敗でチャンスを失った人たちに、もう一度、車に乗れる喜びを。
その“再スタート”を支えるのが、オーシャンデザインの役目だと思っています。

「逃げない」姿勢が人を育てる

向き合った分だけ、人は必ず成長する。

社員にはいつも、「逃げないこと」を大切にしてほしいと言っています。
たとえば、お客様からご指摘頂いた際の電話が入ったとき。面倒だなとか、怖いなと思う気持ちは誰にでもあると思うんです。
でも、そこで逃げずにすぐ電話に出る。
自分がミスをしてしまったなら、すぐに謝って、すぐに対応する。
その繰り返しが、いちばん人を成長させるんですよね。

私自身も、若いころからずっと“逃げない”で生きてきたつもりです。
だからこそ、社員にも同じ姿勢でいてほしいと思っています。
逃げないことで、経験が力になって、自信に変わる。
やがて自分が後輩に教える立場になったとき、「自分もそうだったから」と言えるようになるんです。

今、オーシャンデザインには70~80名ほどの仲間がいます。
営業、整備、事務、経理、積載車ドライバーなど、みんな役割は違うけれど、全員が一つのチームです。
男女比はだいたい6:4で、女性の活躍が多いのも特徴ですね。
営業職や事務職だけでなく、整備士・支店長・役員も女性も第一線で活躍しています。
車業界ってまだまだ男性社会のイメージが強いですけど、うちは違う。
“やる気がある人が主役になれる会社”でありたいと思っています。

もちろん、ここまでくるまでには苦労もありました。
会社が大きくなるほど、社員が増えるほど、人間関係の難しさも出てきます。
昔は正直、人間不信になった時期もありました。でも、時間が経つうちに分かったんです。
経営者と従業員は立場が違う。
そこに線を引いて、お互いの違いを理解したうえで関わることが大事なんだと。
そう考えるようになってからは、気持ちもずいぶん楽になりましたね。

コミュニケーションの場としては、2年に1度の社員旅行を大切にしています。
過去にはセブ島やタイ、グアムにも行きました。最近はコロナの影響もあって沖縄が多いですね。
家庭の事情で行けない人もいますが、参加できるメンバーで思いっきり楽しみ、しっかり思い出を作ります。仕事だけじゃなく、一緒に笑ったり感動したりできる時間があるから、チームが強くなる。
そういう“人間らしいつながり”を、これからも大事にしていきたいと思っています。

これから

年商100億、そしてIPOへ

今の私たちのテーマは、「中古車販売 × 金融」です。
販売だけじゃなく、リースやロードサービス、保証まで含めたトータルカーライフサポートを目指しています。
その中でも大きな目標は、3年後に年商100億円を突破すること。
その先は、IPO(株式上場)を目指しています。

正直、ここまで来るのも簡単じゃなかったです。
でも、今の会社なら、もう一段階上のステージを狙えると思っています。
全国60店舗まで拡大してきた経験と、整った仕組みを生かして、次は「通販で車を買う時代」を本格的に形にしていきます。

今、社内では「オーシャンダイレクト」というプロジェクトを進めています。
これは、ネットで中古車を買える仕組みです。
“通販”と聞くと冷たい印象があるかもしれませんが、うちは違います。
コールセンターを新潟に置き、販売からアフターまで人の温度を感じる対応を徹底しています。
「どんな人が乗るのか」「何を求めているのか」お客様の気持ちに寄り添った提案を、全国に届けたいです。

そして、どんなに仕組みが進化しても、私が一番大事にしているのは“お客様に感動してもらうこと”です。
「この価格でこのクオリティ!」って驚いてもらえる車を提供する。買うときも安く、乗ってからも安心。それがこの会社の存在価値です。

私にとって仕事は、“自己表現”なんです。
自分が「いい」と思うものを、自分の手で世の中に出せる。
お客様が喜んでくれて、社員もその輪に加わってくれる。
それがどんどん広がっていくのが、何より楽しい。

できなかったことができるようになったり、知らなかったことを知れるようになったり。
毎年、確実に成長している実感があります。だから私にとって仕事は、苦労よりもワクワクの連続なんです。

まだまだここから。
「買うときも、直すときも、お買い得」を、全国の人に届けていきたい。
そして、“車を通して人の生活を支える会社”として、新しい時代のスタンダードをつくっていきたいと思っています。

会社情報

会社名略称. 中古車販売オーシャンデザイン
勤務先名 ・亀田店・白根店・三条店・長岡店・沖縄店・うるまシティプラザ店・群馬店・江別店・和泉店・岡山南店・新潟東店・佐久平店・行橋店・愛知津島店・静岡店・大阪店・愛知一宮店・横浜店・岐阜店・久留米店・三条南店・鹿児島店・成田店・西宮店・仙台店・大阪塚本店・大阪北摂店・敦賀店・奈良店・南河内店・尼崎店・柏崎店・富里店・福井北店・福岡本店・福津店・兵庫店・名古屋西区店
本社住所 新潟県新潟市西区黒鳥5243-1
代表者名 代表 高橋 拓巳様
1年後〜3年後の目標 3年後には、年商100億円を必ず達成したいと思っています。そして、その先にIPO(株式上場)を見据えています。

今までも「中古車販売 × 金融」というテーマの中で、自社ローン、リース、ロードサービス、レンタカーなど、“車を持つこと”に必要なサービスをひとつずつ形にしてきました。

これからは、オーシャン・ダイレクト(通販販売)を本格化させて、“全国どこに住んでいても、うちの車とサービスを受けられる”環境を作っていきます。

保証事業も広げていきたいですし、買うとき・乗った後・トラブル時まで、すべてを一社で完結できる体制を作りたい。

「買うときも、直すときも、お買い得」をより多くの人に届けるため、会社の基盤とサービスの幅を、この3年で一気に伸ばします。
こんな人に会いたい 一言でいうと、“ベンチャーが好きな人”と一緒に働きたいです。

決まったことだけやるより、新しい挑戦を楽しめる人。会社と一緒に成長したい人。「変化」をチャンスにできる人。

それから、もうひとつ大事なのは、“素直さ”です。
僕自身、若い頃は何も分からなかったけど、素直に人の言うことを聞いて、とにかくがむしゃらにやってきました。
それが自分の力になったし、今につながっています。

オーシャンデザインは、がんばった分だけ、ちゃんとチャンスがある会社です。

今バイトで入った子が、5年後には幹部になっている可能性だってある。上場準備に携わる未来だってある。

“挑戦を楽しめる人”に、ぜひ来てほしいです。
事業内容 自動車販売、レンタカー、自社ローン、ロードサービス、買取、鈑金・整備、車検・点検、任意保険、FC加盟
メッセージ \代表メッセージ/
この事業は、単に車を売る仕事ではありません。人の“生活の再スタート”を支える仕事です。
お客様にとって、私たちが最後の希望であることもあります。誇りを持って、一台一台、誠実に届けていきます。


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【HP】https://aozoracompany.co.jp/

取材者情報

今回の社長へのインタビュアーのご紹介です。
「話を聞きたい!」からお問い合わせを頂いた場合は運営会社の株式会社採用戦略研究所を通して、各インタビュアー者よりご連絡させて頂きます。

取材者名 ㈱採用戦略研究所 小林
住所 新潟県長岡市山田3丁目2-7
電話番号 070‐1476‐9740
事務所HP https://rs-lab.jp/

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