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病院の外に、必要な支援があったー専門性を軸に、地域と向き合う選択ー【代表 西野陵輔氏】

合同会社クエント

病院の現場から、地域へ

11年の経験が、訪問看護という新たな選択につながるまで

最初の就職先は、長岡市内の病院でした。
病院と介護老人保健施設が併設されている環境で、言語聴覚士として11年間勤務しました。
そこで病院と介護老人保健施設を行き来しながら臨床経験を積みました。
しかし次第に「このままでいいのか」「もっと自分ができることの幅を広げたい」という気持ちが出てきました。

退職を決心し、他病院や施設…様々な転職先を思慮する中で「起業」を意識するようになり、そんな折十日町市のある医師に出会いました。当時十日町市は、在宅におけるリハビリが乏しい状況にあった中、その医師の地域でのリハビリを充実させたいとう想いに感化され、週2日十日町市に通うことになりました。
その他、週3日は三条市の訪問看護ステーションに勤め、訪問におけるリハビリを行いました。ただ、当時はどちらの地域も在宅を訪問してのリハビリは然程多くなく、特に言語聴覚士によるものは極めて少ない状態でした。

言語聴覚士とは何ができるのか、地域においてどんな役に立てるのかを少しずつ地域に認知してもらいながら訪問先を増やしていき、同時に長岡で起業の準備を進めました。

そして1年ほど経った頃に、訪問看護ステーション フォレストを立ち上げました。

とにかく全部が大変だった起業初期

病院の外に出て初めて知った、経営という世界

正直に言うと、起業してからはとにかく全部が大変でした(笑)。
それまでずっと病院という、ある意味“守られた狭い環境”の中で働いてきたので、医療・介護業界以外の業種の方と関わることはほとんどありませんでした。

いざ起業となっても、何が必要なのか、何から手をつければいいのか――
それでも分からないなりに調べ、動いて、決断していくしかありませんでした。初めの頃は、
常に手探りだったと思います。

起業して間もなく、知人の紹介で長岡青年会議所に所属することになりました。
振り返ってみると、これが自分にとっては大きな転機だったと思います。
そこでは、これまで出会ったことのない業種や立場の方々と知り合い、一緒に活動することで、広い見識を得ることができました。

物事を考える幅も広がりましたし、困ったときに相談できる方、頼れる場所ができたことは、
本当に心強かったです。

そうした経験を積み重ねながら、気づけばもう7年…
休みなく昼も夜も仕事をしていた当初のことも笑って話せるようになりましたし、当時の尋常でない苦労があったからこそ、今の土台ができたのだと思っています。

「必要な支援を、必要な人へ」

訪問看護と発達支援で取り組む、クエントの現在地

現在合同会社クエントが行っている事業は、大きく分けて訪問看護・リハビリと発達支援の二つです。
どちらもこれまでの経験で感じてきた「地域にこういう支援があったらいいな」という想いを、少しずつ形にしてきたものだと思っています。

先ずは、訪問看護についてです。
訪問看護とは、病気や障害を持ちながらご自宅で生活する方のもとへ、主治医の指示の下、看護師やリハビリ職が訪問し、健康管理や医療処置、リハビリテーション等を提供する医療保険や介護保険のサービスです。
フォレストの訪問は看護師の他、
・言語聴覚士:コミュニケーションや嚥下機能
・理学療法士:身体機能
・作業療法士:日常生活動作
の専門職が患者様のニーズに合わせてお伺いしています。
現在の訪問先は、長岡市を中心に、小千谷市、十日町市、柏崎市、見附市、三条市、燕市、
弥彦村…。
かなり広い範囲になりますが、「必要としてくれる方のもとへ必要な支援を届けたい」という想いで、遠方でもできる限り対応するようにしています。

次に発達支援についてです。
児童発達支援と放課後等デイサービスを行っており、現在長岡市内に2施設あります。
対象となるのは、発達に特性があり市から受給者証が発行されている18歳までの児です。
平日は下校後の夕方から来られる方が多いですが、未就学児を中心に午前の利用も少なくありません。

当施設では、「お預かり」ではなく「療育」に力を入れており、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、公認心理師、保育士等、多くの専門職が在籍しています。
ことばの遅れが気になる、他者との関わりが苦手、落ち着きがない…等でお困りの方に対し、検査を通し根拠のあるアセスメントを行った上で、ニーズに合わせて適切な支援を提供しています。

地域の中でできること

病院と家庭のあいだで担う支援

地域の中で、我々はどんな役割を担えるのか。
これは、起業当初からずっと考えてきたことです。

病院に勤めていた時は当たり前のように患者さんがいて、仕事をしていましたが、起業してからは全くそうはいきませんでした。
地域の方に知って頂き、必要とされない限り、良いものを提供できるという自負があっても仕事ができないのです。
仕事がなければ企業は存続できない、という重圧と闘いながら、とにかく知ってもらうこと、地域の方々のニーズを把握し、それに応えること等に尽力してきました。
自宅で専門職によるリハビリを受けたい、病院にはかかりたくないけど専門的な評価や支援を受けたいという方がたくさんいることに驚くほどでした。
ただ、そのニーズに応えられるほど地域の資源は充実しておらず、そこに我々のできることがあると信じてここまでやってきました。
病院で行う治療とは違い、一人ひとりの価値観や生活に寄り添うからこそできる支援があり、
当社の訪問看護・リハビリや発達支援は真にそこを目指して日々取り組んでいます。

一緒に働く仲間と、これからのこと

支援の質を高めながら、地域と向き合い続けるために

当社で働いてくれているスタッフとの関係性については、自分では結構ラフな方だと思っています。

私自身も現場に出ていることもあり、現場目線の考え方は理解できますし、同年代の職員や付き合いの長い職員も増えてきました。
ただ、ラフになり過ぎず、しっかり個人として、施設として質を高めていく努力をしながら、地域の方々に必要とされる企業であり続けなければなりません。

入職の背景や雇用形態も様々ですが、職員一人一人にとってもある意味都合のいい企業になれたらと思っています。

会社情報

会社名略称. 合同会社クエント
勤務先名 合同会社クエント/訪問看護ステーション フォレスト・発達支援ユニコーンの森・発達支援ユニコーンこしじ教室
本社住所 新潟県長岡市関原町2丁目136番地
代表者名 代表 西野 陵輔様
1年後〜3年後の目標 これからも専門的な知識やこれまでの経験を糧に、支援の質や幅、関われる地域を増やしていけたらと思っています。
在宅における専門的なリハビリや発達支援における十分な質の提供に関して、どの地域も不十分で課題は多いと思います。
私自身がすべて担えるわけではありませんが、必要としていただける以上、何らかの形で貢献できたら幸いです。
新規事業・チャレンジしたいこと ここまでは、合同会社クエントについてでしたが、それとは別に合同会社おこめプロダクションという法人の代表も務めています。
この法人は「確かにそこにある価値を届ける」のパーパスのもと、例えば、心震える生の感動を生み出せる和太鼓奏者。例えば、自らの半生を投影した物語でハンディキャップを抱えた子どもや親に勇気を与えられる絵本作家…。
既存の環境の中では、価値を生み出し続け、価値を広く届けることが難しいアーティストの力となれたらと考えています。
クエントとは全く異なった業界・業態ではありますが、必要とされるものをできるだけ広く届けたいという根本の部分は類似しており、今後も同様の考えのもと尽力していきます。
こんな人に会いたい まだまだ経験も知識も未熟であり、他業種や様々な経験をされている方と幅広くお話しできたらと思っています。
その中で、お互いの専門性やこれまでの経験を活かし、一緒に違った形で地域や多くの方に貢献できる、チャレンジをしていただける方がいたら嬉しいです。
独りでは困難なことも複数人で糾合していけば達成できることがある。
今後も広い見識を求め柔軟に行動していきたいと思います。
事業内容 ・訪問看護ステーションフォレスト
・発達支援ユニコーンの森
・発達支援ユニコーンこしじ教室
その他 こちらもご覧ください‼
《合同会社クエントHP》
https://llc-quent.com/

取材者情報

今回の社長へのインタビュアーのご紹介です。
「話を聞きたい!」からお問い合わせを頂いた場合は運営会社の株式会社採用戦略研究所を通して、各インタビュアー者よりご連絡させて頂きます。

取材者名 ㈱採用戦略研究所 土田
住所 新潟県長岡市山田3丁目2-7
電話番号 070‐6433‐5645
事務所HP https://rs-lab.jp

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